畳は日本の住まいに欠かせない伝統的な床材ですが、湿気の多い季節や通気が悪い環境ではカビが発生してしまうことがあります。特に沖縄のように高温多湿の地域では、畳のカビ対策は大切な暮らしの知恵です。ここでは「畳にカビが生えたときの正しい対処法」と「今後の予防方法」、さらに「畳店での張り替えや料金」について解説します。
1. 畳にカビが生える原因とは
畳は天然素材のい草を使って作られており、湿気を吸収する特徴があります。この調湿効果は本来メリットですが、梅雨や台風シーズンなど湿度が高い時期には、逆にカビの温床になりやすいのです。
沖縄では特に気候的に湿度が高く、窓を閉め切る生活習慣やエアコンの使用状況によって、畳にカビが発生するリスクが増します。
主な原因
- 室内の湿度が高い(70%以上)
- 風通しが悪い
- 畳の下に湿気がたまっている
- 新しい畳を入れて間もなく、い草の養分が残っている
2. カビを見つけたときの応急処置
畳に白いふわふわしたものや黒い斑点を見つけたら、それはカビの可能性があります。早めに対処することが大切です。
手順
- 乾いた布やブラシで軽く拭き取る
→ 水拭きは逆効果。湿気が残り、さらにカビが広がる原因になります。 - 掃除機でカビの胞子を吸い取る
→ 畳の目に沿ってゆっくり吸い取りましょう。 - アルコールで拭く
→ 消毒用エタノールを布に含ませ、畳の目に沿って拭くとカビの再発防止に有効です。 - 乾燥させる
→ 窓を開けて換気し、扇風機やエアコンの除湿機能を利用しましょう。
3. 自分で落とせない場合の対応
黒カビが深く入り込んでしまった場合や、広範囲にカビが広がっている場合は、自力で完全に除去するのが難しいケースもあります。そのようなときは専門の畳店に相談するのが安心です。
沖縄には地域密着で対応してくれる畳店が多数あり、「畳の張り替え」「表替え」「裏返し」など、状態に応じたメンテナンスを提案してもらえます。
4. 畳の張り替えや料金の目安
畳にカビが広がり、表面の修繕が難しい場合は「張り替え」を検討しましょう。
- 表替え(畳表のみ交換)
使用年数が5~10年程度なら、表替えで新品同様になります。沖縄の畳店では、1畳あたり数千円から対応していることが多いです。 - 裏返し(畳表を裏返して使用)
使用3~5年で軽度の汚れやカビなら、裏返しで対応できる場合があります。料金は表替えよりリーズナブルです。 - 新調(畳床ごと交換)
10年以上使用している場合や、カビが深刻な場合は新調が必要です。料金は畳の素材やランクによって異なりますが、耐久性や快適性を考えると長期的にメリットがあります。
信頼できる畳店に見積もりを依頼し、比較検討するのがおすすめです。
5. カビを防ぐための日常ケア
畳のカビは、予防が何より大切です。
- 定期的に換気をする
- エアコンや除湿機を使って湿度を下げる
- 直射日光が当たらないようにしつつ、風を通す
- 年に数回、畳を上げて床下を乾燥させる
- 畳の上にカーペットを敷きっぱなしにしない
沖縄のように湿度が高い地域では、特に「風通し」と「湿気対策」が重要です。
6. 信頼できる畳店に相談するメリット
カビが発生したとき、自分で対応できる範囲もありますが、状態を正しく判断するには専門知識が必要です。沖縄で地域に根ざした畳店なら、気候や住宅事情に合わせた最適なアドバイスを受けられます。
- 相談するときは「どのくらいの範囲にカビが出ているか」「使用年数」「部屋の状況」などを伝えると、的確な提案を受けやすくなります。
- 張り替えや料金の見積もりも明確に出してくれるので安心です。
まとめ
畳のカビは放置すると広がりやすく、見た目や衛生面に悪影響を及ぼします。
まずは換気や乾拭き、アルコール拭きで応急処置をし、重度の場合は沖縄の畳店に相談するのが賢明です。表替えや裏返し、新調といった選択肢があり、料金も用途や状態によって異なります。
湿度の高い沖縄では、畳のメンテナンスが住まいを快適に保つカギとなります。日頃からカビ予防を意識し、信頼できる畳店と相談しながら長く快適に畳を使い続けましょう。



